【2023年】安価な屋外監視カメラの選び方・設置のポイント

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以前に低価格(約1万円以内)な監視カメラに関してかなり勉強・調査しました。今回は、その時の知識をもとに、監視カメラの種類や特徴、設置案などをご紹介します。

自宅屋外用&DIY設置可能で低価格(1万円以内を目標)な監視カメラを対象とします!

本記事のポイント
  • これから監視カメラを探す人に(基本用語の解説含む)。
  • 選定のポイント。
  • 設置のポイント・工夫。
  • お勧め製品のピックアップ。

では早速!

安価な監視カメラ・選定ポイント

安価な監視カメラといっても、多くの製品があります。

ここでは

  • カメラの形状
  • 電源
  • 記録方式

などを紹介していきます。この辺りの内容を把握すると、製品の絞り込みがある程度できると思います。

ただ、、、実際には「形状」「電源」に選択肢があるぐらいで「記録方式」「センサー関係」はほぼ選ぶ余地がありません。ほぼ「形状」「電源」に引きずられて、他の要素が決まってしまうのです

では見ていきましょう!

カメラの形状

監視カメラの形状は大きく2種類あります。

  • バレット型
  • ドーム型
バレット型
ドーム型

監視カメラの形状は設置場所にも影響しますが、ドーム型のほうが比較的に目立たず設置できるかもしれません(カメラ方向の向きがわかりにくいため、威圧感を与えにくいというのもあります)。例えば、玄関の天井にさりげなく設置であれば「ドーム型」のほうが馴染むかもしれません。

ただし、監視カメラの種類は「バレット型」のほうが多いです。

形状の補足事項

ドーム型にはPTZタイプもあります。パン・チルト・ズーム。つまり左右上下に監視方向を動かしながらズーム可能なものです。しかし、予算1万円程度では候補になりません。また、屋外設置には「ボックス」型というのもあり、比較的大型でレンズ交換も可能なものです。もっと高価です。

ボックス型(駅ホームやコンビニなどで見かけます)

電源

続いては監視カメラを動作させるための「電源」についてです。

電源

多くの人が悩むポイント(設置の壁と呼んでもいい)かもしれません。アダプターなどの有線式の場合、「屋外コンセントの有無」や「設置場所」によっては、配線が複雑になってしまう可能性があるからです。

そんな電源ですが、近年は「バッテリー式」も少しずつ登場しています。バッテリー式であれば、面倒な配線に悩まされる必要はありません(デメリットは後述)。

電源方式をまとめるとこんな感じです。

タイプ方式特徴
有線アダプターコンセントから電力を供給します。
コンセント⇒ACアダプタ⇒DCケーブル⇒カメラです。
有線PoEPoE対応機器によってLANケーブルを通して電力を供給します。
PoE対応機器⇒LANケーブル⇒カメラです。
*PoE:Power over Ethernet
*対応機器は少ないです。
バッテリーバッテリーカメラ内のバッテリーで電力を供給します。
配線に悩まされません。
*充電の際はDCアダプターやUSBケーブルを使います。
*連続動作期間は1週間~半年程度です。
*太陽光電池を併用するシステムもあります。

続いて有線式、バッテリー式におけるメリット・デメリットなどを書きます。

長期間の録画(24時間連続)や安定稼働は圧倒的に「有線」式がおすすめです。また、機能面でもバッテリー式より優れている点があります。機能面の1つとして(対応機種も少ないですが)「プリレコード」があります。

プリレコードとは?

検知した10秒前にさかのぼって録画データを残す機能です。ドライブレコーダーでは当たり前に搭載されている機能です。プリレコード機能が搭載されていない場合、人物等を検知した直後の録画データとなり、証拠映像としては弱くなります。

電源がバッテリー式でプリレコードに対応している製品は恐らくありません(バッテリー消費を抑えるためには仕方がない)。また、有線式でもプリレコードが搭載されている製品は、低価格帯において多くありません。

ただし、「バッテリー」式は設置の際に配線に悩まされないため、圧倒的に設置が楽です。ただし、同じ場所での長期的な運用には向きません。個人的に思うのはピンポイントでの設置や、旅行先や車内での設置に適しているのかなって思います。

バッテリー式で気を付けたい点
  • 電池切れに注意
    ⇒ 電池切れの直前にスマホにPush通知してくれる製品が多いです。ただ、スマホのように普段から手元にあれば良いですが充電って結構面倒です。太陽光パネルを組み合わせて少しでもバッテリー容量をもたせる製品もあります。
  • 機能・センサーが弱い
    ⇒ 省電力化のために省略されています。
  • 故障しやすい?
    ⇒ 色々な製品をレビューを見る限り、バッテリー式は故障率が多く感じます。やみくもに選ぶのではなく、メーカーの保証期限や保証体制をしっかり見極めたいものです。

(参考) 記録方式

監視カメラ映像の記録方式について書きます(低価格帯の監視カメラはどれも同等のため、あまり選択肢にはならないと考えます。)

  • MicroSDカード
  • クラウド(ネット上)

の対応が大半です。

MicroSDカードに記録された画像は、専用アプリから確認することが可能となっています。取り出してパソコンで再生できることは少ないです(盗難によるプライバシー保護対策です)。容量としては32GB/64GB/128GBなどをサポートしており、高速な書込みが求められる「Class10」が推奨となっているケースが多いです。

一方でクラウド上の保存は「オプション扱い」がほとんどです。月額に500円~1000円等支払うことで、クラウド上に録画データを保存することが可能です。クラウド保存のメリットは監視カメラやSDカードの盗難・故障があったとしても録画データが見れることです。

クラウド利用は録画の重要度にも依存すると考えます。ただ、そこまで重要度が高い場合は、最初から高価格帯の監視カメラを狙うのも選択肢かなとは思います。

(参考) 高価格帯の場合

高価格帯やプロユースの監視カメラの場合は、「専用録画端末」で数台のカメラを集中管理出来ます。記録媒体は「HDD」がほとんどであり、長期間にわたって安定した録画が可能です。

なお、SDカードは繰り返し録画に弱い面があり、年に1回程度はフォーマットしたほうが確実です(ドライブレコーダーの取扱説明書にも同じようなことが書かれていますね)。長年フォーマットしない場合、いざって時に録画失敗なんてこともありえます。

(参考) 撮影範囲・センサー

監視カメラ映像の「撮影範囲」「センサー」について書きます(低価格帯の監視カメラはどれも同等のため、あまり選択肢にはならないと考えます。)

撮影範囲は固定で110度であったり130度である製品が多いです(横方向の範囲)。低価格帯の監視カメラは撮影範囲が広い印象があります。つまり設置場所によっては広範囲に映ってしまうというです。調整が効かない分、大は小を兼ねるといったところでしょうか。

撮影範囲のイメージ(仕様表記は横方向や縦横を含めた場合があります)

続いて「センサー」です。ここでいうセンサーは「動体検知」を指し、動きや熱を検知した際に、録画を開始する能力です。例えば自動ドアの人物検知にも赤外線センサーが使われていますね。低価格帯の監視カメラにも赤外線センサー搭載が搭載されているものがあります。

特に、バッテリー式は赤外線センサー搭載型がほとんどです。なぜでしょうか?

バッテリー式はバッテリー消費を抑えるため、普段は録画していません。赤外線センサーによって動きや熱を検出した際に、録画開始されるようなっています。ただし、赤外線センサーによる検知では、細かい範囲指定は出来ないケースが多いです。よって対象外範囲での検知が多いと毎回録画が動作するため、多少煩わしい可能性はあります。

バッテリー式で通知頻度が高いと1週間で電池切れです。

一方で、有線電源式は、撮影データから動きを判断しています。撮影データからの判断であるため、検知範囲を設定できる製品もあります。設置場所によっては誤検知を減らせるため、これはメリットです。

(参考) Wifi・夜間監視対応

最近のネットワーク対応の監視カメラはWifi対応型がほとんどです。Wifi接続によって初期設定や録画データの閲覧が可能となり、非常に便利です。以前はLANケーブルが必要でした。

LANケーブル不要になるだけで、だいぶ導入の敷居が下がりました。

夜間も監視できるように「赤外線LED」がほとんどの監視カメラに搭載されています。照射距離は20m前後が多いです。夜間帯は自動的に夜間モードに切り替わり、赤外線LEDによる照射が始まります。照射の際、本体の照射部が薄っすらと赤く光っているのがわかります。

最近は「白色LED」であったり、高感度レンズを搭載しているカメラもあります。

ここまでのまとめ

分類概要補足
形状バレット型
ドーム型
バレット型のほうが種類が多い。
電源有線
バッテリー
安定性・機能性は有線式が優れる。
バッテリー式は制限・注意点がある。
記録MicroSDカード
クラウド
クラウドはオプション契約。
撮影範囲・センサ比較的広範囲
バッテリー式は赤外線センサ搭載
赤外線センサは検知頻度に注意。
Wifi・夜間監視近年はWifi対応が多い
夜間監視の赤外線LED搭載が多い

簡単設置はバッテリー式が確実に有利ですが、制限や注意点(稼働時間、センサ、機能面など)が許容できるかどうかですね。事前によく考えたいものです。

設置のポイント・工夫

監視カメラの設置について、購入前に確実にイメージしておきましょう!

色々な設置方法があると思います。
  • どうやって設置(固定)するか?
  • どうやって配線(電源ケーブル)するか?

もし、バッテリー式であれば設置方法の検討だけで済みます。最も単純な方法は監視カメラ付属のビスで外壁に穴をあけることです。

DIYにせよ、壁に穴はあけたくないな・・・。

実際、壁に穴は結構抵抗があると思います。その場合の選択肢としては「強力な両面テープ(3M製等)」「ステンレスバンド」を使う案があります。両面テープ案ですが、有線式であれば本体重量は比較的軽量な製品も多いです(約200g~300g等)。十分にくっつきます。

一方で、ステンレスバンドは「雨水配管」や「適当な手すり」などに固定します。これも手軽ですね。類似製品はたくさんありますが、屋外設置のためステンレス製がおすすめです。


続いて、配線になりますが、電源ケーブル1本ではありません。まだまだ多くの製品は「LANケーブル接続端子」があります。製品によっては「リセットボタン用ケーブル」もあります。

電源ケーブル1本になって欲しいですね。

LANケーブル接続端子は、設置場所として目立たないのであれば特に気にしなくても良いかもしれません(私はこのパターン)。一方で「露出用四角ボックス」(取付自在蓋)にしまうのも手段の1つです。

単純な配線ボックスではなく、監視カメラ固定に強化した商品です。

※上記商品の基本型番は「PV4B-ANF1」です。グレー、ベージュ、ミルキーホワイトによって正式型番は異なります。また、類似商品として「PV4B-ANF」がありますが、こちらは側面の穴が複数あります。

露出用四角ボックスには電源ケーブル・アダプタ等を収納できます。取付業者さんもボックスを利用する率が高く、配線ボックス内に「アダプタ」「LANケーブル接続端子」などを格納し、配線ボックス上に監視カメラを取り付ける構成が多いです。

なお、ボックスはバンド固定も可能です。
ボックスから先のケーブル配線は必要ですけどね!

さて、露出用四角ボックスを使う・使わないにせよ、電源アダプターはコンセントに差し込む必要があります。屋外コンセント近くにあれば良いのですが・・・。

屋外コンセントが近くに無くて新設出来ない場合は、なんとかして屋内に向けて配線する必要があります。手頃な場所は「換気口」や「エアコンのダクト」です。もしかすると多少の加工は必要かもしれません(目に見えない部分を削ったりする)。また、配線ケーブルに関して通常の電源ケーブル(ACケーブル)は太いため、出来れば電源アダプター先のDCケーブル(ACケーブルより細く取り回しが楽)を屋内/屋外の配線には使いたいものです。探すとDCケーブルの延長ケーブルは売っていますが、形状には気を付けてください。

なお、「換気口」も「エアコンのダクト」もダメだよって場合の次の一手は、窓のサッシに通せる薄型ケーブルです。延長DCケーブルと組み合わせて使いましょう。

設置のポイントまとめ
  • 設置においては「両面テープ」「ステンレスバンド」等を利用する手段もある。
  • 配線ケーブルやバッテリーは「配線ボックス」に収納する手段もあり、配線ボックス上にカメラを固定するパターンも多い。
  • 屋外コンセントが近くになかったり新設出来ない場合は「換気口」や「エアコンダクト」経由で屋内にケーブルを引き込む手段がある。「窓のサッシ」に薄型ケーブルを利用して引き込む手段もあります。

私が実施した設置や配線は次の記事です(ご参考)。

また、次の別記事では設置・配線に特化してまとめました。

製品ピックアップ

実際、調べると同じような製品が多くて、どれが良いかわかりません。

ここでは、お勧め商品をピックアップします(基準は次の通り)。

  • 人気があること(口コミ)
  • 通販サイトでの売り上げが上位

有線式(ACアダプター)

電源が「ACアダプター」の製品から何点かピックアップします。

イメージメーカー名製品名カメラ画素数録画保存撮影範囲夜間
対応
スマホ
対応
TP-LinkTapo C320WS400万SDカード,
クラウド
122度
防犯ステーションSC-MF43365万SDカード106度
(対角)
アトムテックATOM Cam Swing200万SDカード,
クラウド
360度

TP-Link C320WS

■最初はTP-Link製の「C320WS」です。世界的に有名なTP-Link製で、日本語対応やサポートもしっかりしています。この価格帯で機能面の充実度が素晴らしいです。

プリレコードや検出の範囲指定も可能です!

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防犯ステーション SC-MF43

■続いて、「防犯ステーション」製の「SC-MF43」です。日本メーカーが販売・サポートをしています。基本的なカメラ機能に加えて自動追尾機能がついています。日本メーカー&低価格帯にこだわるのであれば、この商品も有力候補だと考えます。

※検知の範囲指定は恐らく非対応です。

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ATOM Cam Swing

■最後は「アトムテック」製の「ATOM Cam Swing」です。新興の国内メーカーで、段々と人気があがっています。値段も正直いって安いです。また、本製品は低価格帯であるに関わらず、360度の自動追尾が可能となっています。

この価格でこのクオリティは恐るべし。

※接続ケーブルがUSBで取り回しやすいです(別売りでロングUSBケーブル有)

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バッテリー式

■続いてバッテリー式のピックアップです。

※Amazon等で探すと聞いたことのない中国メーカーで溢れており、選定が難しいです(予算をアップすればもっと有名処あります)。実際に口コミの評価だけでは判断できない(サクラの可能性もある)のです。

そこで「防犯ステーション」製から「SC-MK83」を挙げさせていただきます。販売価格は1万~2万円と予算を超えてしまいますが、バッテリー式で低価格帯の防犯カメラであれば、本製品が安心ではないでしょうか。

Amazon’s choiceに選ばれている製品です!

■続いて同じく価格帯が少し高め(約2万円~)ですが、参考としてご紹介します。TP-Linkの「Tapo」シリーズからも2022年末にバッテリー式の防犯カメラが登場していました。

Tapoからもついにバッテリー式・・・?

バッテリー式だから有線より機能制限はあるけど、今までの実績があるから期待しちゃうね。

バッテリー式ですがメーカー保証1年ありますし、カメラは2台です。中央管理するための「ハブ」も付属し、ハブで集中的に録画データが管理されます。

たまにセール中があります。

手頃にささっと設置して監視してみたい、という需要は無くなりませんね。

まとめ

本記事では、低価格帯の屋外監視カメラにおける「選定ポイント」「設置」「お勧め製品」などをご紹介しました。近年は低価格化、小型軽量化、Wifi対応によってDIY取付が手頃になりましたが、色々な監視カメラ製品がネット上にあふれていて迷うかと思います。

本記事を読まれることで、そういった悩みが少しでも払拭できれば幸いです。置き配なども普通に増えていますからね、設置しておくのもアリなのかなとは考えます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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