監視カメラのWifi電波が不安定な時の対処について

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Wifi対応のネットワーク監視カメラを設置したけど、思ったより電波が安定しなかった・・・!(もちろんWifiルータが近くにあれば安定して繋がることが前提)

残念ながら設置環境などによっては十分にありえ、主な理由は次の通りです。

  • Wifiルータとカメラの距離が遠い。
    → 例えば1Fにルータ、2Fの離れた屋外にカメラで、鉄筋コンクリートの場合は結構辛いです。
  • Wifiルータの性能が低い。
    → 昔の安い機種だと不安定なことがあります。

監視カメラに採用されているWifiは離れたところまで届きやすい2.4GHzが採用されていますが、通信距離や障害物の影響には限界があります。

ところで必要な速度は?

該当箇所にスマホ(2.4GHzで接続すること)を持っていって「速度測定」サイトなどで通信速度を測定してみましょう。

→ 安定して10Mbps以上をたたき出せば十分です。
ところでTapoカメラでHD画質(1080P)で運用するには約2.5Mbps程度あると安心のようです。

本記事では、そんな監視カメラのWifi電波を安定させる対処方法についてご説明します。

以下、目次となります。

対処方法

対処方法の一覧

屋外カメラにWifi電波が届かない・・・!
現状のイメージ図です。

監視カメラの設置場所は変更しないことを前提に、対処方法は大きく3つあります。

対処方法期待メリットデメリット
Wifiルータの買い替え余計な機器を増やす必要がない。
既存のWifi機器も繋がりやすくなる。
効果が弱いことがある。
(既に強力なルータを利用中)
Wifiスポットの増設確実な効果が見込める。LANケーブル敷設が面倒。
Wifi中継器の設置コンセントがあれば手頃に設置できる。効果が弱いことがある。
既存のWifi機器に悪影響の可能性もある。

各対処方法について詳しく説明していきます。

Wifiルータの買い替え

現在利用中のWifiルータの性能が悪い場合は、性能が高いWifiルータに買い替えると電波状況が改善されることがあります。

Wifiルータの電波の強さ(出力)は法律で決まっているため変化がないのですが、性能が高いWifiルータ(新しい製品に多い)は、電波が届きやすくなっています。従来比で2倍以上、電波状況が改善されるケースもあります。

2020年発売モデルですが、コストパフォーマンスが最高です。安定のNEC製です。

ただし、現状のWifiルータが既に性能のいい機器である場合、この対処方法は効果はあまりありません。現在のWifiルータについて性能の評判はどうなのか、調べてみてください。実は性能が悪かったり、10年近く前の機器である場合は効果があるかもしれません(効果が無かった場合はごめんなさい)。

Wifiスポットの増設

続いてはWifiスポットの増設です。普段Wifiルータにスマホで接続する際は、Wifiスポットを選択して上で接続しているかと思います。このWifiスポットを増やしてしまおうという策になります。

追加のWifiスポットに対して、大元のWifiスポットから「LANケーブル」で接続することが一般的です。LANケーブルの配線というのがこの策の一番のデメリットですが、確実に繋がりやすさは安定します。

同じくNEC製です。最新ではありませんがコストパフォーマンスは魅力的です。

機器の設定方法によって元々のWifiスポットと同じにする方法もあります(同一SSIDを設定)。しかし、監視カメラは固定設置のため、別のWifiスポットにしてSSIDを分けるのも選択肢の1つです。同一SSIDの場合、スマホのような移動体機器はローミングという機能で自動的に電波が強いWifiスポットに切り替えるのですが、うまく切り替わらずに不安定になることがあります。

なお、LANケーブルの敷設については色々な方法があります。元々壁内にLAN配線があればこれはラッキーです。それ以外の場合、細いLANケーブル&モールを利用してDIY配線するのが手っ取り早い方法になります。

Wifi中継器の設置

最後にWifi中継器を設置する策です。

Wifi中継器を利用するとWifi電波を中継して、より遠くに届けてくれます(元々の電波を強化するわけではありません!)。Wifi中継器はコンセントに挿してしまえば、後は簡単な初期設定で利用可能です。

低コストで人気の中継器です。LANポートも搭載されているためWifiスポットの追加運用としても利用可能です。

コンパクトな大きさなため、コンセント口があればとりあえず設置できるお手頃感です。

コンパクトな大きさです。
LANポートもあってWifiスポット増設にも使えます。

ただし、Wifi中継器は万能ではありません。中継場所の選定はもちろん大事ですが、思ったより効果が出なかった・・・ということもあるようです。また、既存のWifi機器(スマホやパソコン)が中継器のほうに接続しようとしてしまい、速度が落ちてしまった、ということもあるようです。という、諸刃の剣の可能性を秘めていますが、手頃ですし、うまくいけば一番コストを抑えられます。

※上記の機器で効果が無かった場合は、LANケーブルを接続していのWifiスポット追加での活用を検討ください。無駄になることなく活用できます。

周辺環境の確認

基本的に監視カメラのWifiは届きやすさ重視の「2.4GHz」のため、同等の帯域を利用する次の製品と干渉しやすいです。

  • 電子レンジ
    → 電源ONで途切れることはよくあります。
  • Bluetooth
    → 相性によっては干渉します。
  • USB3.0機器
    → 該当機器の品質にもよりますが、USB3.0ケーブルやハブがノイズ源になって干渉してしまうこともあります。ルータやカメラ近くに存在する場合は念のため注意しましょう。

たまに電波が不安定になる!って場合は疑ったほうが良いです。

まとめ

本記事ではWifi対応の監視カメラのWifi電波を安定させる策についてご紹介しました。どの方法も一長一短ではありますが、確実なのは「Wifiスポット増設」です。増設条件をクリア出来て、安定接続を目指したいのであれば最有力の選択肢となります。

あるいは、本末転倒になりますが、監視カメラの中にはアンテナ形状によって、接続安定性を重視した製品もあります。思い切って現状の監視カメラを見直して、繋がりやすい監視カメラを選択するのも選択肢の1つとして残されています。

※あわせて周辺環境の見直しも忘れずに!

最後までお読みいただきありがとうございました。

(ご参考)独自のアンテナ形状で接続安定性が高い製品例です。

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