今回はTP-Linkの新製品、Tapo C410 屋外セキュリティWi-Fiカメラを紹介します。このカメラは、家の外の安全を守るために設計されたコストパフォーマンスに優れたデバイスです。
- 日本では2024年6月14日に発売です!
- 充電バッテリー式です!
- Tapo C425の廉価版ですが優れている点もあります!
- 室内でも手頃に利用出来ます!
しっかりポイントを抑えてお伝えします。
C410の基本スペック(vs C425)
早速ですが、C410は先に発売されたC425の廉価版です。
全体的に機能を抑えることで、価格も抑えています。
実際にスペックを比較してみましょう。
項目 | C410(本製品) | C425 |
---|---|---|
実売価格 | 約9,800円 | 約14,800円 |
本体サイズ (長さ x 横 x 横) | 89.0 × 60.0 × 60.0mm | 116.2 × 64.8 × 64.8mm |
本体重量 | 230g | 235g |
撮影解像度 | 2K 300MP (2304 × 1296 px) | 2K QHD 4MP (2560 × 1440 px) |
撮影範囲 | 125° | 150° |
F値 | 1.65 | 2.1 |
夜間撮影 | ○ (赤外線LED、白色LED) | ○ (赤外線LED、白色LED) |
音声入出力 サイレン機能 | ○ | ○ |
Wifi | ○ (2.4GHz) | ○ (2.4GHz) |
検知センサー類 | ・シングルモーションセンサー (水平視野角: 110°) ・シングル周囲光センサ | ・シングルモーションセンサー (水平視野角: 130°) ・シングル周囲光センサ |
記録 | ・Micro SD Card 512GB(本体) ・Tapo Care(クラウド) | ・Micro SD Card 512GB(本体) ・Tapo Care(クラウド) |
防水防塵 | IP65 | IP66 |
バッテリー容量 | 6400mA/h (交換不可) ※付属のUSBケーブルで充電 ※太陽光パネル接続可 | 10000mA/h (交換不可) ※付属のUSBケーブルで充電 ※太陽光パネル接続可 |
最大駆動日数 | 180日 (1日250秒利用時) | 300日 (1日230秒利用時) |
充電ケーブル | USB Type C | USB Type B (Micro) |
設置に関する補足 | ハブ装置は不要。 付属台座に設置。 | ハブ装置は不要。 マグネット方式で手頃。 |
廉価品といっても優位性もあります。価格面以外のTapo C410の優位性は次の通りです(対C425)。
- 小型軽量です。
- 撮影範囲がスポット的です。
- F値が低い為より明るく撮影出来ます(暗所に強い)。
- 本体USB接続部が定番のType Cになりました。
C410の特徴・魅力とは?
バッテリー式
バッテリー式のため、手頃に高画質カメラ(300万画素)を備えた監視カメラを設置出来ます。
- 本体形状は350ml缶よりも小さく圧迫感がありません。
- 本体重量は230gと軽量のため、強力な固定は不要です。
→ バッテリー内蔵型でこの重量は優秀と考えます。
ただ、バッテリー式ってなると気になる点もあります。
- Qバッテリーのもちはどれぐらいなのだろう?
- A
例えば1日20分駆動(記録や再生)させた場合は約37.5日もちそうです。
※この値は250秒×180日駆動可能(45000秒)という仕様値より計算しています。
→ バッテリーのもちは夜間の白色LED発光など各種条件によって異なってきます。
毎月1回は外して充電というルーチンを組んでしまえば、そこまで大変ではないと考えます。
- Qバッテリーをもっともたせることは出来ないのだろうか?(極力充電はしたくない)
- A
本製品に対応した専用のソーラーパネル「Tapo A201」を利用すれば、大幅に充電の手間を軽減させることが可能です。うまく活用すれば充電不要なレベルになります。
※類似品としてA200がありますが、USBが「Micro B」専用のためコネクタ形状が合いません。
2024年7月18日にセット品が発売されました!
- 個別に買うより1000円お得です。
- 言い換えるなら1000円追加でソーラーパネルが付いてきます!
- Q内蔵バッテリーの取り出しは出来ないのかな?
- A
残念ながら出来ません。
バッテリー型ではハブを利用する「C420」のみ可能ですね。
アプリが使いやすい
スマホの「Tapo」アプリから基本操作が可能です。
- 基本の設定
- 通知の設定
- 検知エリアの設定
- 記録映像の再生やスマホへのエクスポート
- 音声通話
など。
検知のエリア設定はライン検知などもあります。
直感的にスマホでエリア設定して本体に反映できるため、使いやすいです。
Tapoアプリは洗練されており、直感的に操作可能です。
(もし不満点を挙げるなら、記録映像や画像をスマホにエクスポートする操作が少し面倒です)
安価なだけじゃない
バッテリー駆動型の監視カメラとして、必要な機能は揃っています。
他にも
- Alexa、Googleアシスタント連携
→ 「カメラ映像を見せて!」 - カラーナイトビジョン
→ 夜間でも9m先までカラー映像で記録可能です。
上位機種のC425と比較して劣る点はありますが、これだけの機能を搭載し、バッテリー式屋外監視カメラが1万円を切る価格で購入出来てしまうのは、さすがTP-Linkの監視カメラでしょう。
C410を利用するまでの流れ
C410がお手元に届いたら次の手順で利用可能です。
- カメラ本体にMicro SDカードを装着する。
※Tapo Careを契約してクラウドにデータを保存するのであれば不要です。 - カメラ本体の電源を入れ、スマホのTapoアプリを使ってカメラを登録します。
- カメラを設置します。
- Let’s監視!
※撮影状況を見ながらアプリで範囲設定などを変更していきましょう。
ところで次のような屋内でのテーブル設置も可能です。
フルワイヤレスというだけあって手頃ですね。
屋外に設置する場合は、充電時の取り外しも考慮して便利な場所に設置しましょう。
MicroSDカードは最大512GBまでサポートしています。
128GB辺りが容量と値段のバランスが良いです。
メモリ容量 | 記録時間(時間) |
---|---|
8GB | 16 |
16GB | 32 |
32GB | 64 |
64GB | 128 |
128GB | 256 |
256GB | 512 |
512GB | 1024 |
Tapoアプリを利用することで次のような設定も簡単です。
- 監視対象のエリアを図形で設定する。
- 記録対象外のエリアを黒で塗りつぶす(プライバシー向け)。
- 記録対象や通知有無の時間帯を設定する。
- 過去の記録映像の参照とスマホ本体へのダウンロード。
などなど・・・。
Tapoアプリは他のTapoカメラでも共通的に使われているだけあって、洗練されています。
(参考) 有線式との比較
参考までに、基本性能、設置性などを基準に比較します。
項目 | 有線式 (例えばC325WB) | バッテリー式 (本機種 C410) |
---|---|---|
基本性能 | 制限がない。 例:検知前を含めて記録される。 | 制限がある。 例:検知後に記録が開始される。 |
設置 | 電源ケーブルに悩む。 設置後は変更しづらい。 | 簡単に設定できる。 設置後も簡単に変更できる。 ※ただしセンサーの関係で角度には制約有。 |
その他 | ー | 充電の手間がある。 |
電力に不自由の無い有線式のほうが、性能的に優れている点は多いです。
(けど、「性能」「設置」のどちらかをとるかは、悩ましいものです)
Tapo C410の総括・どんな人にお勧めか
バッテリー内蔵型の屋外対応監視カメラ「C410」をご紹介しました。
- バッテリー式によって設置が簡単です。
- 機能を少し削減することで1万円を切る価格です。
- 基本機能は必要十分で、白色LED搭載など盛りだくさんです。
最後に、どんな場合に本製品C410がお勧めなのかまとめます。
- ケーブルを考えることなく簡単に設置したい。
- 屋外の設置場所は決まっていて、暴雨にはさらされない場所である。
- 定期的(例えば月1回)な充電は苦ではない。
一方で、次のような場合は有線式も候補になると考えます。
- 電源ケーブルは問題なく配線できる見込みである。
- 設置場所を変更する可能性が無い。
- 検知前からしっかりと映像を記録したい。もしくは24時間常時記録したい。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
コメント
検知後に記録が開始との事ですが、ラグはどれくらいでしょうか? C210は使用しているのですが、有線、無線で録画はあまり変わらない感じですか?
>SZKさん
有線と無線ではだいぶ変わりますね。
C210は検知数秒前から記録されますが、
こちらは検知を認識してからの為、数秒後に記録されます。
極端な話、高速な車が前を横切った場合は、
映像に残りにくいです。