セキュリティカメラ Tapo C120 レビュー

5.0
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この度、TP-LinkのTapoカメラ「C120」を入手したため、レビューします。

C120?

  • 2024年2月に発売された監視カメラで、実売価格は6,000円を切ります。
  • 防水仕様のため屋外にも利用可能です。
  • 固定アングルですが小型軽量で取り回しに優れます。

本記事では、製品の開封から実際に利用可能になるまでの様子など、お役立ち情報をお伝えします。

C120の製品仕様

代表的な製品仕様は次の通りです。

  • 記録解像度:2K QHD 4MP (2560×1440 px)
  • 視野:120°(対角画角), 103°(水平), 55°(垂直)
  • 赤外線LED:○(2種類)
  • 白色LED:○
  • Wifi:○(2.4GHz)
  • 音声双方向通話:○
  • データ記録先:MicroSDカード(4GB~512GB)、クラウド保存可能(有償)
  • 製品寸法:67.4 × 57.4 × 44.1mm
  • 製品重量:約100g(本体)
  • 防塵・防水規格:IP66

※公式サイトのデータを元にまとめています。

  • 赤外線LEDは、赤く光らない「不可視赤外線モード」も搭載しています。
  • 水平視野でも100度を超えるため、幅広く録画出来ます。
  • IP66とは、台風規模でも粉塵や雨水の内部侵入を防ぐレベルです。

開封・外観の確認

外箱

いつもの青い箱です。
早速開封して中身をチェックしてみましょう。

中身(付属品)
付属品の一覧
  • Tapo C120本体
  • 電源アダプター
  • USBケーブル
  • 取り付け用ネジとアンカー
  • 取り付け用テンプレート
  • 金属プレート
  • 金属プレート用両面テープ
  • ケーブルホルダー
  • リセット用ピン
  • 各種マニュアル
電源アダプター(USB TypeA)
USBケーブル。
ピンやケーブルホルダー
  • 電源アダプターはUSB TypeA専用です。
  • USBケーブルは3mと長く、コネクタ形状はTypeA ⇔ TypeCです。

続いてC120本体を350ml缶と比較しながら見てみますが、予想以上にコンパクトです。

ビール缶と比較1.
ビール缶と比較2.
ビール缶と比較3.
コンパクト!(公式ビデオから抜粋)

※屋外対応の固定アングルカメラでも、この大きさを実現できるんですねぇ・・・。
(Tapo C3xx、4xx、5xxでも頑張って!)

コンパクトゆえ、重量も約100gと非常に軽量です(スマホより断然軽いです)。

軽いです。

本体が軽いということは設置に負担がかかりにくいですね。
つまり、強力にビス止めする必要性は無いと考えられます(両面テープの付属も頷けます)。

軽量コンパクトなのに2K QHD画質で、夜間LED、マイク、スピーカーなどを搭載しています(この時点でワクワクしてきます)。

実際に使ってみよう

付属マニュアルに使えるまでの流れが載っています。内容を確認した上で進めてみます。

初期設定

起動前に本体横のスロットに、MicroSDカードをインストールします。

側面にスロットがある。

ところで、録画データの記録先は、

  • 本体のMicroSDカード
  • クラウド(有償)

が選択可能です。

※非サポートながら「RTSPライブストリーミング」を利用した記録も可能です(ここでは省略)。

Q
MicroSDカードが64GBだとどの程度記録できる?
A

連続記録で約96時間は記録可能な見込みです。
一方、動作検知をトリガとした記録であれば、1日10分で約1年半のデータを記録可能です。

※気になる録画はスマホに録画可能なため、無理に大容量を求める必要はないと考えます。

公式サイトでも動作検証済みのMicro SDカードです。

続いて、電源ケーブルを接続して初期セットアップを進めます。

全体の流れは、

  • スマホにTapoアプリをインストール
    ※初めての場合はTapoアカウントの作成が必要です。
  • 本体の電源を入れ、Tapoアプリに認識させます(ペアリング操作)。

ウィザードに従うだけなので簡単です。
初回はWifiルータが近くにないとペアリングに失敗する可能性があります。

以下、初期設定の様子です。

電源投入です。
カメラを追加(C120を選択)
LEDチェック。
デバイスに接続。
ペアリング中です。
初期設定後は早速ファームウェアアップデートがきました。

ファームウェアアップデートは自動(時間帯指定可)、または手動が可能です。
数分かかります。

設置性

設置パターンは次の通りです。

  1. 部屋などにそのまま本体を設置
  2. 屋外の鉄部分(鉄の柱など)に本体の台座をくっつける
  3. 屋外の任意場所に金属プレートをつけてから、本体の台座をくっつける。
  4. 屋外の任意場所に直接ビスで固定する。

本体の台座に磁石が入っています。
金属プレートは「両面テープ」または「ビス」で固定出来ます。

そのまま設置。
金属プレート(ビス or 両面テープ固定)
金属プレート+本体設置。

台座と本体はグリグリ動くため、方向の自由度は非常に高いです。
⇒ 金属プレートを貼った後であっても、方角の調整はかなり融通が利きます。

角度調整1.
角度調整2.
角度調整3.
角度調整4.

USBケーブルはしっかりと根元まで差し込みます。

USB接続(公式サイトのビデオから抜粋)

USBケーブル自体は普通のケーブルのように思えます。しかし、保証のために、本体接続には純正ケーブルを接続しましょう。

※USB接続口の防水機構は本体側にありそうです。

Q
USBケーブルをさらに延長したい。
A

自己責任になりますが、USB延長ケーブルを使ってみましょう。
ケーブルが長すぎると電圧低下に繋がるため、さらに3m程度が限界かもしれません。

※延長するコネクタ形状は「typeA/C」または「TypeC/C」であれば使えます。
(前者のほうが安価です)

★ 屋外設置の場合は電源ケーブルの取り回しが問題になることがあります。気になる場合は次のページも参考にしてください。

★ さらにTapo本体はネットワークへの接続が必要です。
設置場所のWifi電波が弱そうなど、接続状態が気になる場合は次のページも参考にしてください。

基本動作検証

基本

現在の映像はトップ画面から確認可能です。

トップ画面です。

設定画面や検知設定の画面をみていきましょう。

デバイスの設定画面。
検知設定。
検知エリアは柔軟に設定可能です。

Tapoアプリに共通していますが、検知設定は柔軟です。

  • エリア設定が簡単に出来ます。
  • 検知レベルも設定可能です。

デフォルトは検知時のに映像データが記録されます。
ただし、設定で常時(24時間)記録することも可能です。

検知は映像の動きだけではなく「音」とすることも出来ます。
⇒ ネコ、イヌ、赤ちゃんなどの鳴き声など、元々は室内Tapo用の機能ですね。

録画データの見直しも簡単です。

  • カレンダーから対象日時を選択できる。
  • 検知は一覧から確認できる。
録画データ確認(少しモザイク)

ただし、録画データのエクスポートは少し操作しずらい。
(再生しながら該当箇所をエクスポートするようなイメージ)

画質は2種類設定できます。

  • 2k QHD
  • 1080p
画質の設定画面。

通常は2K QHDで良いでしょう。
Wifiの帯域が弱い場合は、1080pを選択して改善するか確認しましょう。

夜間の撮影

夜間の撮影モードについて

本製品は夜間撮影用に次のLEDが搭載されています。

  • 白色LED
  • 赤外線LED(可視光)
  • 赤外線LED(非可視光)
白色LED。

夜間撮影の設定がわかりにくかったので整理します。
夜間時のLED照射は「ナイトブースト」と呼んでいるようです(2024年10月時点)。

「動画&表示」⇒「ナイトビジョン」から設定可能です。

動画&表示
ナイトビジョン
視聴距離(赤外線LEDの種別設定のこと)
  • 近景(屋内):非可視光の赤外線LED
  • 遠景(屋外):可視光の赤外線LED
  • 白色光の設定:白色LED

・・・人によるんですかね。私にはちょっと表現がわかりにくかったです。

夜間の撮影を比較

さて、夜間の撮影において、どの程度写るのか確認してみましょう。

かなり暗めの室内において、

  • LED無し
  • 赤外線LED(非可視光)
  • 赤外線LED(可視光)
  • 白色LED

を比較してみます。

LED無し
赤外線LED(非可視光)
赤外線LED(可視光)
白色LED

それぞれの感想を簡単に書いておきます。

  • LED無し
    ⇒ かなりノイズが多いです。もっと暗い部屋だと何も映らないでしょう。
  • 赤外線LED(非可視光)
    ⇒ 比較的きれいなモノクロ映像です。
  • 赤外線LED(可視光)
    ⇒ 比較的きれいなモノクロ映像です。パワーがあるのかより明るいです。
  • 白色LED
    ⇒ 比較的きれいなカラー映像です。本体が光っているのは丸見えですが抑止力になりますね。

環境に応じて使い分けましょう!

Q
結局、スターライトセンサーってなに?
A

夜間でも感度良く記録できます。
言い換えるなら、夜間にLED照射を使って少しでも光を確保できれば、きちんと撮影出来ますってことです(カラー、モノクロ問わず)。

その他

本体ステータスLEDの表示と内容

ステータスLED意味
赤点灯起動中
赤&緑で点滅セットアップ完了準備
赤でゆっくり点滅Wi-Fiに接続試行中
オレンジ点灯Wifiもしくは有線で
ネットワークに接続済み
緑点灯クラウドに接続済み
正常稼動中
赤で高速点滅カメラの初期化中
緑で高速点滅カメラのアップデート中

正常な稼働中は「緑点灯」ですが、ステータスLEDは設定で消灯できます。

全体的な感想

コンパクトな本体に関わらず防水に対応し、安定したTapoアプリで操作・録画できることは心強いです。

  • しっかり繋がり、映像を記録できます。
  • 2K QHDのため、細部まで見やすいです。
  • 白色LEDや赤外線LEDを搭載しているため、夜間も安心して監視出来ます。
  • 軽量コンパクトで、角度調整も容易で、設置しやすいです。

おまけ

消費電力

ワットチェッカーを使ってTapo C120の消費電力を測定してみました。

電力測定。

消費電力の結果です。

  • 通常:2.3 W
  • 通常+通話:2.5 W
  • 通常+白色LED (強度1):2.6 W
  • 通常+白色LED (強度3):3.0 W
  • 通常+白色LED (強度5):3.8 W
  • 通常+赤外線LED (可視光):3.3 W
  • 通常+赤外線LED (不可視光) :3.3 W
  • プライバシー:2.0 W
  • 通常+通話+白色LED (強度5):4.0 W

※通常は「検知、SDカード記録、Wifi通信」なども含まれ、いわゆる昼間の普通の状態です。

優秀ですね。
USB 5V/1A(約5W)の範囲にしっかりと収まっています。

モバイルバッテリー

電源アダプターは5V/1AのUSB TypeAです。

Q
モバイルバッテリーで稼動できるのかな?
A

5V/1Aが出力可能なUSBポートを搭載していれば可能です。

おお・・・。普通に動いた!

※ただし動作保証されているわけではないため、自己責任でお願いします。

続いて、モバイルバッテリーでどの程度稼動できるのか雑に計算してみます。

10000mAhのモバイルバッテリーは約37Whのパワーを持っています。
Tapo C120の最大消費電力は5V x 1Aのため、5Wです。

⇒ 最大消費電力で運用した場合、37Wh ÷ 5W = 7.4時間持つことになります。

※平均消費電力を半分の2.5 Wとするならば、約15時間は持続可能と考えます。
※バッテリーセルの電圧は3.7Vとしています。
※実際には損失の影響があるため、もう少し短くなります。

Q
元々バッテリー型であるTapo C4xxシリーズとの違いは?
A

C120だと消費電力は多くなりますが、常時録画に対応しています。
さらに、検知してから録画ではなく、検知直前の映像も残せるというメリットがありますね(プリレコードと呼ばれている)。

その他

Q
電子レンジ利用時に繋がりにくい
A

Tapoだけじゃなく2.4GHzで繋ぐ監視カメラ全般の課題ですね。電子レンジとWifiルータを離すなど工夫が必要です。

※アプリから繋がらなくても、SDカードには録画データが記録されます。後で見返しましょう。

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