Tapo C320WSは2022年4月下旬にTP-Linkから発売されたネットワーク監視カメラです。この頃(2022年7月時点)、旧モデル「C310」と比較して勢いが伸びてきており、売り上げランキングの逆転も時間の問題でしょう。
本記事では、高コスパ監視カメラ「C320WS」の特徴を紹介しつつ、旧モデル「C310(TP65)」との違いについても触れていきます。
本体形状・アダプターは共通のため参考になるかと思います!
以下、目次となります。
C320WSの特徴
TP-Link製のネットワーク対応型の監視カメラ「Tapo(タポ)」の最新シリーズで、屋外(壁や屋根下)に固定設置して使います。
セットアップは次の通り簡単です。
- カメラ設置&電源ケーブル配線
- スマホで初期設定
- スマホで映像や通知確認
・・・と、設置&スマホ&Wifiが必要にはなるのですが、値段も手ごろ(1万円以内)で、スマホ専用アプリの操作性も非常に優れているため、Tapoシリーズは世界中で人気があります。保証期間も「3年」と他製品の追従を許しません。
カメラ本体にSDカードを入れれば長期間に渡って録画データを残せますし、別途クラウドオプションに加入すればクラウド上にデータを残すことも出来ます(カメラ本体が盗難にあったとしても直前までのデータ確認が可能)。
以下、公式サイトからの抜粋です。
- 2K QHD:より高画質な2560×1440の解像度でクリアな映像を届けます。
- フルカラーナイトビジョン:夜間の映像もフルカラーで確認可能です。
- スターライトナイトビジョン:高感度のスターライトセンサーが、暗い場所でも高画質の映像を実現します。
- 動作検知&通知:カメラが動きを検知したときに通知を送ります。
- 有線/無線ネットワーク:カメラはWiFi・有線接続が可能なので、設置場所も柔軟に選択可能です。
- アラート機能:ライトと効果音で不審人物に警告を出します。
- 双方向通話:内蔵マイクとスピーカーを通してコミュニケーションがとれます。
- 安全なストレージ:2K QHDの動画を最大256GBのmicroSDカード(別売り)へ保存することができ、録画映像の確認にも便利です。
- 音声コントロール:GoogleアシスタントとAmazon Alexaに対応しているので手放しでもコントロールできます。
なお、上記に記載はありませんが、検知の数秒前から録画データを記録する「プリレコード」にも対応しています。ドライブレコーダーには多いプリレコード機能ですが、安価な監視カメラでの対応品は意外に少ないです。検知の数秒前(例えば不審者がどの方向から来たのかなど)から残せるというのは、ここぞという時に助かる機能です。
前機種「C310」は長期間に渡って、売上No1をキープしています(2022年7月時点)。この後継機種である「C320WS」はどのように進化したのでしょうか?
次の見出しで詳しく見ていきます。
C310 vs C320WS
仕様上の違い
旧製品「C310」と最新型「C320WS」の違いとはなんでしょう?
外観はサイズ含めて全く変わらないようです。
TP-Linkの公式サイトより仕様上の差異のみを確認します。
項目 | C310 | C320WS |
---|---|---|
LEDインジケーター | システムLED | システムLED 白色LED×2 |
イメージセンサー | 1/2.7 | 1/3 |
解像度 | 3MP(2304×1296) | 4MP(2560 × 1440) |
レンズ | F/NO:2.2;焦点距離:3.89mm | F/NO:1.61;焦点距離:3.18 mm |
仕様の違いだけだと伝わりにくいため、もう少しわかりやすく説明していきます。
白色LEDの搭載
カメラ全面に2個の白色LEDが搭載されました。
夜間に白色LEDを照射することで、夜間や暗闇であっても「フルカラー」の映像として記録することが出来るようになりました。旧製品の場合、夜間は赤外線照射によるモノクロ映像でした。もちろん、新機種「C320WS」は、赤外線照射による夜間モードも健在です!
解像度がアップ
より細部まで写せるカメラセンサーが搭載されました。これによって今まで以上にくっきりと映像を映し出すことが出来るようになります。
※どの解像度でSDカードに記録するかはC310同様に選択可能です。(高解像度は、より容量を消費するため、特に24時間の常時記録を行う場合は気を付けましょう。)
より広く・より明るく撮影
カメラのレンズ性能が向上しました。
具体的には、さらに「広角」に、より「明るく」映すことが出来るようになりました。
広角(撮影範囲が広い)であれば、カメラ1台で幅広いエリアをカバーできるようになります。広い駐車場や庭であれば、ベストポジションにC320WSを設置することで、全域がカバーできるかもしれません。
なお、具体的な視野角は次の通りです。
- C320WS:視野角122.1度
- C310(TP65):視野角104度
約20度も広くなっています。
続いて、明るく写せるとは何でしょう?
スマホのカメラ性能で「F値」というのを聞いたことがある人もいるかもしれません。「F値」は数値が小さいほど同じ光の量でも、より明るく写すことが出来るということです。C320WSではF値が「1.61」とかなり明るいレンズです。これは最新のiPhone SE(第3世代)のメインカメラのF値「1.8」よりも明るいレンズです。
実際に、C320WSによる夜間の記録映像を見せてもらったことがありますが、明らかに同じ条件でC310よりも明るく記録出来ていました。
このスペックアップは羨ましい・・・。
(補足) スターライトの操作
ところで、スターライト(白色LED)の照射はどのようにコントロール出来るのでしょうか?
気になりますね。
夜間に明るく照射されてしまうことは、設置場所によっては避けたいものです。
答えとして、Tapoアプリの「ナイトモードの設定」からコントロールすることが出来ます。
従来機種「C310」のように夜間は目立たずに赤外線照射だけにしたい場合は「赤外線モード」を選択します。逆に夜間は常にLED照射をしてフルカラーで録画したい場合は「フルカラーモード」を選択します。
最後の「スマートモード」はいいとこどりのモードになっており「人感センサーライト」を組み合わせたような使い方が出来てしまいます。夜間の動き検出時に明るくなっても問題ないのであれば、この「スマートモード」を選択しておけば確実でしょう!
設置場所によって照射範囲は違ってくるけど、人感センサーライトを別で設置しなくても良いかもね。(もちろん赤外線LED照射があるので必須じゃない)
どちらを購入すべきか
新規購入ならC320WSがお勧めです。
値段は現時点でC320WSのほうが高いですが「価格差は1000円を切る」レベルになってきました。
この値段差が問題ないのであれば多くの人は新機種「C320WS」の選択で間違いないでしょう。より広角になって暗所にも大幅に強くなっています。さらに白色LED照射(スターライト)の利用有無はアプリからコントロール出来ます。
だとしても、「少しでも狭く映したい」&「少しでもお安く買いたい」のであれば、C310の選択でも十分ありだと考えます。C310も十分に高画質で同じTapoアプリで問題なく使えちゃいます。
ところで、購入するのは良いとしてDIYで設置できるのだろうか?
私も以前はそうでした。以下の記事をご参考いただくと少しでも心配が払拭できると思います。
その他:販売時期など
Tapo 320WSにおける、日本国内での販売時期は2022年4月でした。
- 日本の技適通過:2022年2月
- 海外の販売やレビュー:2021年7月頃
まとめ
本記事では最近勢いのある「C320WS」の特徴を旧機種「C310」と比較しながらご紹介しました。TP-Linkの監視カメラは本当にグレードを上げてきてくれます。
- ライト搭載!
- 広範囲!
- 明るいレンズ!
これから手頃に屋外監視カメラを購入・設置するのであれば「C320WS」は確実に有力候補だと考えます。本当に使いやすいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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