最近、エコキュートを交換しましたので、次の内容をご紹介します。
- 交換のきっかけ
- 業者さん探し
- 交換当日の流れ
電気で効率的にお湯を沸かす機器ってところでしょうか。
- エコキュートという名称は「エコロジー」と「キュート」(給湯)を組み合わせた造語です。
- エアコンと同じように冷媒サイクルを利用し、低温の熱源から高温のお湯を作ることが出来ます。
オール電化の家には、だいたい導入されている機器です。
深夜電力が安い時代(3.11以前の原発全盛期)は、長期的なランニングコストでガスよりもメリットがありましたが、最近は弱くなりました(単純な比較だと負けてしまう・・・)。ただし太陽光発電があれば昼間の電力で沸かすことにより多少のメリットが出ます(FIT終了後の低価格買取電力に限る)。
交換のきっかけ
既に10年を超えている自宅のエコキュート(Panasonic製)。
久しぶりに見ていたのですが、

ねぇ、うちのエコキュート、こんなに傾いているもんだっけ?

ん・・・?

確かに。
あまり気にしていなかったのですが、よくよく見ると傾いています。

これヤバくない?ヤバいよね?

これはヤバいね・・・。(本体は普通に使えるのにな・・・)
エコキュートって満水状態だと450kgは超えてきます。
現状すぐに倒れないとは思いますが、強めの地震がきたら倒れてしまうかも・・・。これだけの重量物が倒れたりしたら非常に危険です。

一級建築士の方に聞いてみましたが、外構(庭)の地盤が恐らく長い年月をかけて下がってきたんじゃないかってことです。なお、住宅の基礎部分はしっかり検査されますが、外構は対象外(または緩い)なんだとか。
まとめると次の流れです。
- 長い年月をかけて庭の地盤が少し下がる。
- けど基礎台の一部は住宅の基礎と鉄筋で繋がっているため、片方だけ沈む。
- 傾いてしまった。
この時点で次の選択肢が生じました。
- 傾きだけ修正してもらう(本体は壊れるまで使う)。
- 10年を超えているから、エコキュート全体を交換しつつ、傾きも修正してもらう。

思わぬ出費になりそうだけど、安全性には変えられない・・・!
→ さっそく業者さんに聞いてみよう!
ところで、私の家のエコキュートは長方形の薄型タイプです。
- 薄型タイプは種類が少なめです。
- それゆえ、薄型タイプは、正方形型と比べて値段が5万~10万程度高いです。
→ 設置場所の関係があるため、買換えの場合も薄型を選ぶ必要があります!
業者さん探し
先に結論を書いておきます。
エコキュート交換では評判の高い「キンライサー」という企業さんに決めました。
→ 詳細は後でご紹介します(D社の部分です)。
後から気づいたのですが、
- 2024年度は経産省による補助金があり、対象商品であれば8万円~12万円が後から戻ってくるようです。
- ただし予算上限に到達したら終了(8月頃まで持つだろうか)。
⇒ 余裕で持ちそうですね(2024年8月現在)。 - 2023年度も補助金は5万円程度あったようですが、予算が残ったから延長っぽいです。
→ 補助金が使えるならコレはチャンスかもしれない。
さて、決まるまでの流れ(各社の見積もり)を書いていきます。
A社(地元の施工会社)の場合
とりあえずは、当時施工してもらった地元系の住宅メーカに問い合わせしてみます。
→ 問い合わせフォームから概要記載して連絡を待ちます。

出張費で5000円ってなにそれ?

いまどき珍しいね(しかも了承前の突然訪問だったので今のところ静観)。
本体交換の場合、概算60万程度となかなか高額です。
・・・あまり知らなかったですが、決して安くないんですね。ただ、10年程度利用した場合のトータルコストはガス給湯器よりも安いようです。
さて、こうゆう見積もりは3社ぐらいとったほうが良いと聞いたことがあるため、他の業者さんにも連絡をとってみます。
B社(全国リフォーム店)の場合
続いて、全国にチェーン店があって、近所にも支店のあるリフォーム会社B社に連絡してみます。
→ LINEで連絡しつつ、現場写真も送ります。

あまり実績ないのかな?

それもあるし、6月まで待てないなぁ。
C社(住宅設備関係)の場合
続いて、全国にチェーン店がありつつ、ネット通販でも購入できる住宅設備関係のC社に連絡してみます。
→ 問い合わせフォームから連絡しつつ、LINEで現場写真も送ります。
C社サイト上のQ&Aに基礎台(エコベース)の記述もあるため経験を含めて期待できます。

なんか思ってたのと違う。値段はまぁまぁ安いけど。

ちょっと保留(たぶん頼まない)
なんだかホームページの紹介と、担当者の温度差にびっくりしてしまいました。
D社(ガス給湯器・エコキュートに強い)の場合
続いて、全国にチェーン店がありつつ、ガス給湯器・エコキュートに強いD社に連絡してみます。
→ 問い合わせフォームから連絡しつつ、LINEで現場写真も送ります。
最初にも書きましたが、このD社が「キンライサー」さんです。

安いね。

あとめっちゃ丁寧でレスポンスがめっちゃ早い。これが大手。
最終的に追加で色々と調べ、次の点で決めました。
- 値段。
- 対応が丁寧。
- 傾き対応をしてくれる。
- 製品と工事が10年保証。
→ もしも再度傾いたら直してもらえるはず(要相談とは言っていたが)。 - 企業規模や歴史がそれなりにある。
→ 会社概要のページが無い施工会社ってやっぱ不安です。
なんやかんやで最終見積書をもらった翌々日に工事日が決定しました。早い・・・。
→ けど、めちゃくちゃ大雨・強風っぽい天気予報に後から気づいて、2日程度変更してもらいました。大雨でも作業可能と営業さんは言ってましたが、それは私が嫌です・・・。
エコキュートの交換当日
到着前に施工担当者から連絡が入ります。
9時前に現着(軽自動車1台、ハイエース1台)です。担当者は2名です。
キンライサーと社名のしっかり社名の入った車です。
頂いた名刺にもしっかりとキンライサーと書かれています。
→ 自社要員あるいは、キンライサーさんとしっかり契約された施工会社の方々なのですね。
到着して早々、エコキュートの場所を下見です。
基礎台の見てすぐにプランの変更案が出ました!
- 基礎台の状態が良くない(結構勾配がある)。
- 今の基礎台を使うことも出来るが、私は出来れば変えたい(けど決めるのはお客様)。
- 変える場合はエコベースを使うため、本日に工事は終わる。
- 追加コストは約3万(後に2万2000円と確定)。
この可能性については事前に言われてなかったため、その場で少し悩みました。
しかし、元々の交換理由に安全性を確保したいというのがあっため、既存の基礎台を壊して、エコベースを設置してもらうことにしました。

現場監督のご意見を信じての決断です。
この時点で工事時間の延長(通常5時間から約8時間へ)、既存の基礎台破壊による爆音発生が決まりました。
覚悟です。
さて、工事がスタートしていきます。
ここから時系列を整理しながらお伝えしていきます。
9時~ リモコン交換
エコキュートのリモコン(台所とお風呂場)は、最初に交換が始まりました。

もう変えるんだね。

作業着が汚くなる前に作業したいとのことでした。
お風呂場リモコンのパッキンはとても美しい施工でした。
10時~ 現エコキュートと基礎台の撤去
てきぱきと2人で現エコキュートの撤去が行われていきます。
結構な重量があるのに、2人でささっと横にして運び出していきます。
そして11時前頃から、
ドドドドド・・・・!!
約30分にわたっての爆音です。家の中が揺れるぐらいの爆音・轟音です。
ご近所の皆さん、申し訳ありません。

元々の基礎台についてですが、
- 鉄筋はしっかり入っていました。
- 基礎台の下に空洞が出来ている。
- この施工状態は酷いとのこと。
住宅側の基礎は恐らく問題ないが、長年かけて庭部分が微妙に沈下した影響があるのでしょう。今回、基礎台の作り直しになって改めて良かったと思います。
12時~ 新エコベースとエコキュートの設置
新エコベースの設置が終わった段階で写真を撮らせてもらいました。

これがエコベース!
下のほうにも見た目以上のコンクリートが流されているようです。
完全硬化には1週間弱かかるようですが、このままでもエコキュートの設置が出来てしまうのがエコベースの利点!
この後、新エコキュートの設置や配管も綺麗に対応いただきました。

エコキュートの基礎台を短期間&低コストで作り上げてしまいます。
なお、エコベース自体は住宅の基礎とは繋げません。
→ 繋げないけど、エコベースのメーカーいわく、耐震性はあるとのことです。
16時~ エコキュートの動作確認
エコキュートの初期設定と同時に沸き揚げの開始です。

しっかりとお湯が出ることが確認出来ます。
従来より沸き揚げ時間が少し短くなりました。
エアコンなどの家電製品も新しい製品はエコなことがありますが、エコキュートもそのようです。深夜の沸き揚げ時間が短くなっています。消費電力が短くなり、長期的に電気代は抑えることが出来そうです。
※あと2週間ぐらいは新品特有のにおいがお湯に混ざります(ここは我慢)。
なお、お風呂は18時頃にはなんとか自動で貯めることが出来ました!
沸き揚げかなり早いです。(担当の方には22時ぐらいまで厳しいかも・・って言われたのですが早かったです!)
最後は各種書類のサインなどをして、完全終了は17時頃です。
お昼休憩とかほとんど取れてないんじゃないだろうか・・・。長時間、ありがとうございました!
最後に
無事に基礎台の交換及びエコキュートの交換が終わりました。
- 傾きも解消され、順調に動作しています。
- 2024補助金の申請は施工会社さんが対応してくれますが、かなり滞留しているようで申請はかなり先になるとのこと(補助金が早期終了しませんように)。
⇒ 無事に補助金10万円が2024年8月に振り込まれます。
エコキュートの本体価格がガス給湯器の2倍、3倍と高額です。
さらに作業工賃(撤去費含む)もガス給湯器と比べると高めです。2人作業必須ですからね。
本当にエコキュートって得なのか?
→ 10年間のトータルコストは”電気料金が安定していれば”お得になります。ただ2022年頃の電気料金のようにガス代とあまり差が無い場合は、ガス給湯器のほうがお得でした・・・。昔のように電気代安くなってください・・・。
さて今回は、色々と自分で調べつつ、見積もり比較も行いました。
結果的には「キンライサー」という施工会社さんに決めましたが、私が経験した根拠をもとに「良かった点」「改善点」を載せておきます。
上記の改善点に関してですが、
希望すれば事前に無料で現場調査も可能とのことで、活用しても良かったのかもしれませんね。
→ 今後、交換を考えている方で設置場所に不安がある場合は活用してみてください。
最後にbefore afterを載せておきます。

以前って家の壁から離れすぎじゃない?

そうなんだよ。今回の施工担当の方も言ってた。不思議だって。
外側の配管施工も美しい。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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