Wifi対応のネットワーク監視カメラを設置したけど、思ったより電波が安定しなかった・・・!(もちろんWifiルータが近くにあれば安定して繋がることが前提)
残念ながら設置環境などによっては十分にありえ、主な理由は次の通りです。
- Wifiルータとカメラの距離が遠い。
→ 例えば1Fにルータ、2Fの離れた屋外にカメラで、鉄筋コンクリートの場合は結構辛いです。 - Wifiルータの性能が低い。
→ 昔の安い機種だと不安定なことがあります。
監視カメラに採用されているWifiは離れたところまで届きやすい2.4GHzが採用されていますが、通信距離や障害物の影響には限界があります。
本記事では、そんな監視カメラのWifi電波を安定させる対処方法についてご説明します。
以下、目次となります。
対処方法
対処方法の一覧
監視カメラの設置場所は変更しないことを前提に、対処方法は大きく3つあります。
対処方法 | 期待 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
Wifiルータの買い替え | ○ | 余計な機器を増やす必要がない。 既存のWifi機器も繋がりやすくなる。 | 効果が弱いことがある。 (既に強力なルータを利用中) |
Wifiスポットの増設 | ◎ | 確実な効果が見込める。 | LANケーブル敷設が面倒。 |
Wifi中継器の設置 | △ | コンセントがあれば手頃に設置できる。 | 効果が弱いことがある。 既存のWifi機器に悪影響の可能性もある。 |
各対処方法について詳しく説明していきます。
Wifiルータの買い替え
現在利用中のWifiルータの性能が悪い場合は、性能が高いWifiルータに買い替えると電波状況が改善されることがあります。
Wifiルータの電波の強さ(出力)は法律で決まっているため変化がないのですが、性能が高いWifiルータ(新しい製品に多い)は、電波が届きやすくなっています。従来比で2倍以上、電波状況が改善されるケースもあります。
ただし、現状のWifiルータが既に性能のいい機器である場合、この対処方法は効果はあまりありません。現在のWifiルータについて性能の評判はどうなのか、調べてみてください。実は性能が悪かったり、10年近く前の機器である場合は効果があるかもしれません(効果が無かった場合はごめんなさい)。
Wifiスポットの増設
続いてはWifiスポットの増設です。普段Wifiルータにスマホで接続する際は、Wifiスポットを選択して上で接続しているかと思います。このWifiスポットを増やしてしまおうという策になります。
追加のWifiスポットに対して、大元のWifiスポットから「LANケーブル」で接続することが一般的です。LANケーブルの配線というのがこの策の一番のデメリットですが、確実に繋がりやすさは安定します。
機器の設定方法によって元々のWifiスポットと同じにする方法もあります(同一SSIDを設定)。しかし、監視カメラは固定設置のため、別のWifiスポットにしてSSIDを分けるのも選択肢の1つです。同一SSIDの場合、スマホのような移動体機器はローミングという機能で自動的に電波が強いWifiスポットに切り替えるのですが、うまく切り替わらずに不安定になることがあります。
なお、LANケーブルの敷設については色々な方法があります。元々壁内にLAN配線があればこれはラッキーです。それ以外の場合、細いLANケーブル&モールを利用してDIY配線するのが手っ取り早い方法になります。
Wifi中継器の設置
最後にWifi中継器を設置する策です。
Wifi中継器を利用するとWifi電波を中継して、より遠くに届けてくれます(元々の電波を強化するわけではありません!)。Wifi中継器はコンセントに挿してしまえば、後は簡単な初期設定で利用可能です。
コンパクトな大きさなため、コンセント口があればとりあえず設置できるお手頃感です。
ただし、Wifi中継器は万能ではありません。中継場所の選定はもちろん大事ですが、思ったより効果が出なかった・・・ということもあるようです。また、既存のWifi機器(スマホやパソコン)が中継器のほうに接続しようとしてしまい、速度が落ちてしまった、ということもあるようです。という、諸刃の剣の可能性を秘めていますが、手頃ですし、うまくいけば一番コストを抑えられます。
※上記の機器で効果が無かった場合は、LANケーブルを接続していのWifiスポット追加での活用を検討ください。無駄になることなく活用できます。
周辺環境の確認
基本的に監視カメラのWifiは届きやすさ重視の「2.4GHz」のため、同等の帯域を利用する次の製品と干渉しやすいです。
- 電子レンジ
→ 電源ONで途切れることはよくあります。 - Bluetooth
→ 相性によっては干渉します。 - USB3.0機器
→ 該当機器の品質にもよりますが、USB3.0ケーブルやハブがノイズ源になって干渉してしまうこともあります。ルータやカメラ近くに存在する場合は念のため注意しましょう。
たまに電波が不安定になる!って場合は疑ったほうが良いです。
まとめ
本記事ではWifi対応の監視カメラのWifi電波を安定させる策についてご紹介しました。どの方法も一長一短ではありますが、確実なのは「Wifiスポット増設」です。増設条件をクリア出来て、安定接続を目指したいのであれば最有力の選択肢となります。
あるいは、本末転倒になりますが、監視カメラの中にはアンテナ形状によって、接続安定性を重視した製品もあります。思い切って現状の監視カメラを見直して、繋がりやすい監視カメラを選択するのも選択肢の1つとして残されています。
※あわせて周辺環境の見直しも忘れずに!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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