ワイヤレス監視カメラの通信に使われるのは、2.4GHz帯のWi-Fiが多いです。
しかし、この2.4GHz帯は、実は電子レンジの周波数とも干渉しやすいのをご存じですか?
例えば、Wi-Fiルータが電子レンジの近くにあると、電子レンジを使っている間、2.4GHzを利用している全てのWi-Fi機器が使えなくなる場合があります。
ワイヤレス監視カメラの場合、この影響でリアルタイム映像が見られなくなることも。
録画が機能していれば後からメモリーカードで確認できますが、やはりリアルタイムでの映像確認ができないのは不便ですよね。
私の環境
私の家は戸建てで、1階にWi-Fiルータと電子レンジがあります。それらの距離は約2.5m。そして監視カメラは2階に設置されています。
この状況では、電子レンジの使用中に監視カメラへの接続が切れてしまうことがしばしばありました。
私の場合、残念ながら、各要素は移動できません。
- Wifiルータ
- 電子レンジ
- 監視カメラ
かといって、今更有線LANを引くのも避けたい。この状況をなんとかする必要がありました。
電子レンジのノイズを回避する対応策
そこで、最終的に選んだ解決策はWi-Fi中継器(Repeater)の導入です。
問題の本質は、2.4GHzだけで通信していることでした。
電子レンジが発する2.4GHzの電波干渉を避けるには、5GHz帯を使うことが鍵です。
最終的な構成は次のようになりました。
文字で説明するならば、
Wifiルータ(5GHz) ⇔ (5GHz)Wifi中継器(2.4GHz) ⇔ (2.4GHz)監視カメラ
です。このように、干渉ゾーンを5GHz帯で乗り越え、カメラへは2.4GHzで接続する方法に変更しました。
★中継器について補足します。
初期設定だと2.4GHzと5GHzの両方を掴んで、中継しようとします。ですが、中継する電波は5GHzのみとして、中継先は2.4GHzと5GHzの両方を出力するように出来るのです。
従来は電子レンジを利用すると100%接続が切れていましたが、本構成では切れなくなりました。こうして各機材の場所を一切変更することなく、電子レンジのノイズから逃げ切ったのでした。
- Q中継器を使うと速度が低下することもあるけど大丈夫?
- A
問題ありません。
理由は、Tapoの監視カメラが必要とする通信速度(帯域)はそれほど高くないからです。ここで重要なのは、速度よりも接続の安定性(繋がりやすさ)です。
まとめ
電子レンジの電波ノイズによるWi-Fi干渉を回避するには、中継網に5GHz帯を活用することが効果的です。今回の構成変更で、電子レンジを使っていても監視カメラが問題なく動作するようになりました。
Wifi中継器ってこんな使い方も出来るんだね。
Wi-Fi中継器を活用することで、設置場所を変えられなくても解決できるケース(位置関係に依存)があるので、同じ悩みをお持ちの方はぜひ試してみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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