TP-LinkのTapo C216は、屋内外どちらにも対応したパンチルト式のスマート監視カメラです。2K 3MPの解像度とパンチルト機能を備えつつ、夜間撮影の手段も充実しているのが特徴です。
今回はこのC216を使って、夜間の撮影性能を試してみました。
ここで紹介する結果は、
- C320WS
- C500
- C510W
など他のTapoシリーズでもほぼ同様ですので、参考にしていただければと思います。
夜間撮影の対応状況
C216には以下の夜間撮影モードがあります。
機能 | 内容 |
---|---|
スターライトセンサー | わずかな光でもカラー映像を捉えやすい高感度センサー |
赤外線LED | 暗闇でもモノクロ映像を記録可能。 約12m程度まで照射可能。 |
白色LED(スポットライト) | 可視光で照らし、フルカラー映像を確保。 照らされるため、防犯効果も高い。 |


街灯ありの夜の屋外の様子
家の近所で試運転してみました。ここでは、2種類の比較です。
- 照射なし
- 赤外線LED利用
まずは照射なしの場合ですが、歩行者の動きもそれなりに記録出来ています。
続いて、赤外線LEDの場合です。
距離にして7m程度先ですが、歩行者の動きもしっかり記録できています。
もっと暗い場所で撮影を試す(動画あり)
かなり暗めに設定した室内で試しました。

注目ポイントは、
- 静止体はどのように映るのか。
- 動体はどのように映るのか。
です。
照射なし
◇ 灯りがほぼ差し込まない暗さの場合です。

かろうじてカラーで映ってはいます。
静止している箱や缶はギリギリ読めますね。
手元にあったミニカーを動かしてみます。
結果、動きのある被写体はブレやすく、全体的にモヤっとした印象になりやすいです。
赤外線LED
◇ 赤外線LEDを発光させます。

暗闇でも対象をしっかりと映し出せます。
モノクロ映像になるため色の識別はできませんが、人物や動きの検知には十分です。
白色LED(スポットライト)
◇ 白色LEDを発光させます。

スポットライトを照射すると鮮明なカラー映像が得られます。
動きも滑らかに映り、防犯用途では特に有効です。
ただし、可視光のため「照らしていること」が周囲に分かる点は注意が必要です。
常夜灯の利用
◇ 常夜灯で明るさを追加。

常夜灯などの環境光で周囲を照らした場合も試しました。

赤外線LEDやスポットライトを使わず、スターライトセンサーを活かすことで自然なカラー映像が得られます。雰囲気を壊さずに監視したい場合には有効です。
最後に(まとめ)
Tapo C216は夜間撮影に複数の方法を備えており、シーンに応じて選べるのが大きな魅力です。
夜間でも「確実に映す」なら赤外線LEDやスポットライトが安心ですし、「自然さ」を重視するなら常夜灯を組み合わせたスターライト撮影が最適です。用途に応じて切り替えることで、防犯カメラとしても日常の見守り用カメラとしても柔軟に活躍できます。
撮影モード | 特徴 | 向いている用途 |
---|---|---|
照射なし | ・少しの明かりで映る。 ・暗すぎると動きに弱い。 | ・街灯や月明かりのある場所向け |
赤外線LED | ・モノクロで確実に映る。 ・濃淡は分かりにくい | ・確実に映像を残したい場合 |
白色LED (スポットライト) | ・カラー映像で動きも鮮明。 ・可視光でカメラの存在が分かる | ・確実に映像を残したい場合 ・防犯目的 |
常夜灯+スターライト | ・自然なカラー映像。 ・違和感なく監視できる | ・生活空間に馴染ませたい場合 |
夜間撮影に強めの屋外固定カメラには「C325WB」があります。
※ただ、光量不足&動体は同じようにモヤっとするので、今回のように常夜灯や白色LEDがお勧めです!
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