従来のAndroid向けスマートタグはBluetoothに依存しており、スマホ本体とタグが離れすぎてBluetooth圏外になると、その先の追跡ができませんでした。
しかし、MiLiの新製品「MiTag(MiLi Android)」はGoogleの「デバイスを探す」ネットワークに対応。AppleのAirTagと同様に、世界中のAndroidデバイスを利用して位置情報を確認できます(中国、イラン、北朝鮮など一部地域を除く)。
さらに、Google認定の製品であり、安心して使用できます。ただし、対応するAndroidのバージョンは9以降となっているため、古いデバイスを使用している場合は注意が必要です。
MiTag(MiLi Android)の基本スペック
付属品
今回、私は4個入りを入手しました。
スペックやサイズ感について
- サイズ(mm):38 × 38 × 9
- 重量:9g
- 電池タイプ:CR2032(交換可能)
- バッテリー使用時間:約1年
- 伝送距離:80~100m(オープン環境)
- 防塵防滴:IP67
- ブザー:○
- LED:○
- UWB:×
- 認証:FCC ID、CE、ROHS、UKCA、PSE、CB
MiTagはApple AirTag(直径31.9mm、厚さ8.0mm)と比べて一回り大きいサイズです。また、500円玉と比べても二回りほど大きくなっています。
ただし、本製品はチェーンなどを通すための穴が開いており、追加アクセサリーを購入せずに簡単に取り付け可能。AirTagではカバーを別途購入する必要があるため、この点は大きなメリットです。
また、本体中央にはボタンがあり、電源ON/OFFなどの操作が可能です。
早速試してみた
セットアップ
MiTagのセットアップにはGoogleの「デバイスを探す」アプリを使用します。専用アプリは不要です。
- Bluetoothと位置情報を有効化
- MiTagのボタンを1回押して電源をON(ビープ音が鳴る)
- Androidスマホ上にポップアップ表示されるのを待つ
- 表示されたMiTagをタップし、ペアリングを完了
※ポップアップが表示されない場合、スマホを再起動して再試行するか、設定→Googleの「すべてのサービス」→「接続済みデバイス」→「付近のデバイスのスキャンを有効」にすることで、リストに表示されることがあります。
位置の確認
MiTagの最大の魅力は、Bluetooth圏外になっても位置を確認できる点です。試しにスマホを持たずにMiTagを移動させてみると、位置情報の追跡が可能でした。
AppleのAirTagでは当たり前の機能ですが、Androidユーザーにとっては感動的です。
アラームの確認
「デバイスを探す」アプリから音を鳴らすことが可能です。
音量はそれなりにありますが、騒がしい環境では聞き取りにくいかもしれません。とはいえ、普通の屋内環境であれば問題なく聞こえるレベルです。
操作おさらい
◇ 電源オン:MiTagのボタンを1回押す(ビープ音が鳴る)
◇ 電源オフ:MiTagのボタンを5秒間長押し(ビープ音が2回)
◇ リセット:「デバイスを探す」アプリから削除し、MiTagのボタンを6回素早く押します。長いビープ音が鳴るとリセット完了です。
リセット・紛失・電池交換など
- Qリセット方法は?
- A
「デバイスを探す」アプリからMiTagを削除した後、ボタンを6回押し、長いビープ音が鳴るとリセット完了です。
- Q紛失時の対応
- A
「デバイスを探す」アプリでMiTagを選択し、「紛失としてマーク」を有効にすることで、見つかった際に通知を受け取れます。また、連絡先情報を追加しておくと、他のユーザーが発見した際に連絡をもらいやすくなります。
- Q家族で共有
- A
「デバイスを探す」アプリでMiTagを選択し、「デバイスを共有」をタップすれば、家族で位置情報を共有できます。
(参考) MiLiとは?
MiLiは、中国のShenzhen Hali-Power Industrial Co., Ltd.が展開するブランドで、すべての製品はCE、RoHS、FCC、ULなどの国際認証に合格しています。
また、MiLiのスマートタグはApple向け製品も提供しており、AppleのMFi認証も取得している信頼性の高い企業です。
(参考) 類似品との比較は?
pebblebee(カード型)と比較してみますね。
比較項目 | MiTag (Android) | Pebblebee |
---|---|---|
コスト | 安い | 普通 |
検索性能 | 普通 | 普通 |
アラーム | ○ | ○ |
LED | × | ○ |
充電 | × (電池交換式) | ○ |
iPhone対応 | × | ○ |
こうして見るとMiTagはボタン電池にして、LEDなどを排除することで、コストを抑えているのかな?と感じます。基本的なタグとして利用する分には十分ですね。
まとめ
- Googleの「デバイスを探す」ネットワークに対応!
- Bluetooth圏外でも位置を追跡可能!
- 手頃な価格で高機能、コスパ抜群!
Androidユーザー待望のスマートタグ「MiTag(MiLi Android)」、ぜひ試してみてください!
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