始めに
前回(2021年1月)に取得した「AWSクラウドプラクティショナー」に次いで「AWSソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)」を取得しました。このページでは私の勉強方法や感想を中心に残していきたいと思います。
2021年に取得したクラウドプラクティショナーの有効期限(認定期限)はまだ2年あったけど、自己啓発的なところを含めて取得しました。クラウドプラクティショナーと範囲はほぼ同じでしょ?といった軽いノリもありました(難易度はSAAのほうが全然高かったですが・・・)。なお、試験料金はクラウドプラクティショナー合格時の半額チケットがありましたので「8,250円(税込)」で済みました。
スコア「773」でした。クラウドプラクティショナーの時(893点)みたいな余裕はない点数ですが合格は合格です。けど受ける前はもう少しとれるかなって思ってました・・・。
勉強方法
進め方はクラウドプラクティショナーの時とあまり変わりません。
主に「テキスト」「オンライン演習サイト」を活用しました。1日1~3時間程度の時間を確保するようにして、合計3~4週間(合計50時間前後)勉強しました。
- 計画:1時間
- テキスト:5時間
- オンライン演習:40時間~50時間
※なお、オンライン演習にかけた時間はクラウドプラクティショナーの時よりも多いです(解きごたえがあった分まとめたりするのに時間がかかっています)
私が実践した具体的な勉強方法は、次に触れていきます。
計画
最初にゴール日程(来月の何週目など)を決めます。
モチベーション維持になりますし、期限(納期)に合わせて勉強しなきゃってのを奮い起こすきかっけにもなります。日程不明確だとダラダラ勉強になって効率が悪くなる可能性もあります。
試験の申込まではこの段階ではしませんでした。申し込みは勉強の目途ができて、試験の約1週間ぐらい前でした。試験日程は24時間前だったら2回まで変更可能です。
テキスト
教本として「AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第2版」を買って読みました。内容はクラウドプラクティショナーと似ており、全体的な出題範囲を体系的に学べます。
ただ、模擬試験も多少は掲載されているのですが、試験対策としては物足りないです。また本という媒体である以上、文章スペースは限られるため、詳しいところは省略されています(これは口コミでも指摘がある点)。
私は知識が浅い点をざっと読み込み、早々に演習サイトでの問題演習にシフトしました。なおテキストでの不明点はネットで公式サイト含め、わかりやすいサイトで知識補完しました。
オンライン演習サイト
今回もUdemyの演習問題を利用しました。
本試験を想定した良質な問題が約390問あり、合格の為という目線では一番役に立つと思います。勉強時間の大半を問題演習にかけ、正答率が95%を超えるまで繰り返しました。何よりも問題の解説が詳しくて助かります(良質な解説は試験対策に重要)。
最初は全問解かないと解説が出ません。だから次の画像のようにいきなり「テストを完了する」→「問題を見直す」→ とすると、全問表示させつつ解説も表示出来るため、効率が良いと思いました。
この方法だと問題を解きながらすぐに解説を確認することが出来ます。解説では各選択肢の概要や比較が図や表で掲載され、なかなかわかりやすいです。その問題の知識だけではなく関連サービスに関する情報も得られるため、時間はかかりますが効率的です。
問題数は390問あります。1往復目は解説含めて1問に5分かかるとして、単純に390問×5分≒33時間は必要になります。もちろん2往復目や3往復目は短縮できます。全体的にある程度理解できたら、通しで解いて不正解部分を中心に煮詰めていきました。
なお、不正解部分やマークした問題だけに絞って後から振り返ることが出来るので便利です。なお、私は解説を読みつつ、自分のExcelネタ帳で体系的に(DB関係、EC2関係など)整理してました。試験後も「こうゆうのあったっけ」って自分が作成したものだから簡単に思い出せます。せっかく学習するのだからその場限りの暗記ではなく、受かった後にも継続して使える知識として持っておきたいです。
なお、390という問題数はクラウドプラクティショナーの演習問題数(455)よりは少ないですが、なかなかの解きごたえで結構難しいのです。Udemyには「難易度高めの問題を中心に構成」という記載はあるのですが、試験後(むしろ試験中)に思ったことは、そんなことなく「実際の試験のほうが難易度高いんじゃないかな・・・」でした。
クラウドプラクティショナーの時は、結構同じような問題が出ましたが、SAAはそうはいきませんでした。しかし類似問題は出ますし、Udemyの解説で叩き込んだ知識が確実に役に立ちました。やはり一発で合格したい為には必要だと思います。
セールで安くなっている時が狙い目です。一度購入すればずっとアクセス出来ます。
なお、Udemyで購入した教材は適宜最新化されています。アップデート費用は不要で常に最新の問題や解説になっているのはありがたいです。
そうそう、Udemyの問題内容の翻訳がおかしいというレビューも見かけますが、問題ありません。本試験も同じように翻訳がおかしいので慣れておきましょう。勿論、英語がばっちり出来る人は最初から原文(英語)を見て解けば確実なんだと思います。
補足:回答の心得
当たり前の内容とは思いますが、備忘録も兼ねて残しておきます。
クラウドプラクティショナーの時も同じだったと思いますが、回答する際に以下は気を付ける。
- 最適な解答:手段としては全部が回答の選択肢になるが、「コスト最適化」なのはどれか、「最高パフォーマンス」なのはどれか、という条件は多々あるため問題文はよく読む。
- 求められる解答:「間違っているものはどれか」というフェイントがたまにあるため問題文はよく読む。
- 選択肢の数:選択肢が5個用意されていて、正解を2つ選ぶこともある(チェックリスト形式)。1個だけの選択では不正解になるため問題文はよく読む。
あと、問題によって文章量はマチマチ。2行の時もあるけど6行ぐらい書かれることもある(時間配分に注意)。短い文章の時は30秒ぐらいで解いて、長い文章の時は2分ぐらいで解くなど。
試験当日(試験センター)・感想
私はピアソンVUE@試験センターで受験しました。
本来SAAの試験時間は130分ですが、「ピアソンVUE」では140分となっています。これは10分間にNDA確認(回答前)やアンケート(回答後)が含まれているためです。なお時間は固定ではないため、NDA確認やアンケートを早く終わらせただけ時短できます。
受付では写真撮影や署名などを行います。入出時はメガネやポケット、長袖であれば腕などをチェックされ、持って入れるものは「ロッカーの鍵」「身分証明書」「支給されたペンとボード(後で回収)」です。
重複するかもしれないですが、他に思ったことを書いておきます。
試験時間:問題数65で130分です。最初は1問1分として70分ぐらいで終わるかな?と考えていました。実際には解きごたえがなかなかあるため、100分ぐらいかかりました。集中力も途切れそうになります。
試験問題:事前演習と同じっぽい問題は10問ぐらいでした。あとは結構ヤバさを感じましたが、そんな時は知識を振り絞っていつもの消去法です。1回で受かりたいのです。
ネットで調べるとSAAでスコア700台の人って結構多いのかなぁと感じます。SAAで800後半とか900とかの人ってすごいと思う。元々の頭が良いか準備含めて経験値が高いんだと思いました。
補足事項
私のスペック
当時は1日2時間前後の勉強時間は確保できました。もちろん土日は出来るだけ長い時間を確保するようにしました。また、情報処理の基本知識に加えて、オンプレサーバの簡単な維持経験は持っています。
・・・というのは前回(クラウドプラクティショナー)と同じですね。今回は約1年前にクラウドプラクティショナーに合格した知識を持っているのがスペックに追加となります。
取得して良かったか
前回に引き続き、意見がわかれるところです。
私は取得して良かったと思います。
資格を取得したから色々な構築操作が出来るようになったというわけではありません。ただ、資格取得のための勉強という行為によって確実にAWSに対する知識は深まります。この知識を生かしていくかは人それぞれだと思いますが、通過点(もしくはスタート時点)と考えて、今後もAWSに向き合っていければと考えます。
場面によっては(例えば転職関係)、持ってない場合に比べてアピール出来る可能性は十分にあります。業界によってAWSクラウドの知名度は本当にすごいと思います。
まとめ
本記事では、AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエーション(SAA)取得のための勉強方法などを紹介させていただきました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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