キャニスター掃除機のホーススタンド部が割れてしまった。

まさかと思った。

だってここ、PP樹脂(ポリプロピレン)なんですよ。
最近ほんといろんな家電・日用品がPPになってきて、「軽い・強い・安い」の三拍子揃った優秀素材のはず。
それが、ある日突然パカッと割れるというサプライズ。
思い返すと、掃除機に子供が乱暴に寄りかかっていた気がする。
PPだって万能じゃないし、さすがに無理な負荷をかければ壊れるという、当たり前だけどちょっと悲しい現実。
――さて、どう補修しようか。
PP樹脂ってなんで普通の接着剤でくっつかないの?
補修しようと思って、まずはお馴染みの瞬間接着剤(いわゆるアロン○ルファ系)を試すわけですよ。
結果──面白いほどくっつかない。
「接着剤? 何それ? 食べられるの?」みたいな反応。
このPP素材には無力なんです。
理由は簡単で、
PP樹脂は表面がツルツル&化学的に安定しすぎて、接着剤が乗っからないんです。
素材の特性ってすごい。
そこで頼ったのが「セメダイン PPXセット」
調べると出てくるのがこの商品。
「セメダイン PPXセット」
PP専用の接着システムで、プライマー+高性能瞬間接着剤のセット。
商品説明いわく、
新開発の特殊なプライマーがつきにくい素材の表面を接着剤がなじみやすいように改善してくれる。
……なるほど。
つまり「PPの超ツルツルな皮膚に、接着剤がしがみつけるようにするヤツ」ってことですね。
早速試してみた

- パーツを整える(デコボコがあったのでヤスリで整えた)
- プライマーを塗る
- 染み込むまで少し待つ
- 接着剤をつけてぎゅっと固定


おおお……くっついてる!
手でちょっと強めに触っても、ぐらつかない。
「PPが接着された…だと…?」という謎の感動。
いざ、本番!ホーススタンドを元に戻す!
というわけで、割れてしまったホーススタンドを補修して装着。
ホースをかけてみると──
おっ、いけた!ちゃんと固定できた!
やっぱり専用品は違うな~なんて思っていました。

翌日──
翌朝、ふと掃除機を見ると……

スタンド「……無理ッス」
やっぱりホースの重さ+日々の負荷って、一般的な接着じゃ厳しいんですよね。
PP樹脂を本気でくっつけるには、熱溶着とか、超音波溶着とか、特殊な装置じゃないとダメなんだろうなって思います。
まとめ:PPXセットは優秀だけど、負荷のかかる部分はさすがに無理
「セメダイン PPXセット」は確かに良い製品です。
・小物の補修
・薄いパーツ
・負荷が少ない部分
こういう用途なら十分に役立ちます。
ただし──
日常的に重さや力がかかる“構造”の補修は、元通りとはいかない。
今回は「PP樹脂の限界」と「接着の難しさ」を改めて知る、いい学びになりました。
とはいえ、やってみないとわからないものですね。



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