「バッテリーが長持ちする監視カメラが欲しい」
──そんな方に注目されているのが、TP-Link Tapo C460 Kitです。10000mAhという大容量バッテリーと、同梱の「ソーラーパネル(A201)」によって、配線不要&手間いらずな運用が可能。

今回は、このTapo C460の「バッテリーのもち時間」にフォーカスして、実際に使ってみた結果や、充電・節電のコツをお届けします。
公称値をおさらい
Tapo C460は、10000mAhのバッテリーを搭載し、最大200日間の稼働を謳っています。

ただし、これはTP-Linkのラボ環境での検証結果。
「1日270秒間使用(録画+ライブビュー)」という条件下での話です。
計算してみると:
200日 × 270秒 = 54,000秒(=約15時間)
つまり、実質15時間連続使用できるということになります。では実際にはどうなのか? 検証してみました。
バッテリーもちを検証
今回は、短期間で集中的に稼働させ、どれくらいバッテリーが持つのかをテストしてみました。
条件は、
- 1週間かけて空にします。
- 1日数10分~数時間は稼働させます。
- 充電はしない(ソーラーパネル未接続)。



その結果──約18時間稼働!
公称値の15時間よりも長持ちした理由は稼働期間の違いです。
- 検証は7日間
- 公称値は200日間
つまり、待機中の消費(特にモーションセンサー)に差が出たと考えます。
通常運用では、1日あたり1%弱程度の消費が目安かと考えます。
これは、公称値とほぼ同等といえます。十分に長持ちですね!
また、バッテリー残量が減るとスマホに通知が来るため、電池切れの不安も軽減されます。



ソーラーパネル接続時のバッテリー状況は?
同梱されている「ソーラーパネル(A201)」を使えば、バッテリーの消費分を太陽光でカバーできます。


公式情報では、晴天時に1日45分の日照で1日分を充電できるとのこと。
ソーラーパネルを接続して稼働させてみました。
条件は、
- ソーラーパネルを南東に設置(5月は午前中に日があたる)
- 室内の窓際です。
実際に5月の晴れ・曇りの日に検証してみたところ、以下のような結果に:
天候 | 回復したバッテリー量(1日) |
---|---|
晴れ | 約7% |
晴れ時々曇り | 約3% |
曇り | 約1% |
充電状況はTapoアプリの「バッテリー状況」から確認可能です。


つまり、晴れていれば消費を上回り、曇りでも相殺できるレベルです。
ソーラーパネルをうまく日の当たる場所に設置すれば、実質“無限稼働”になります。
(参考)バッテリー節約のポイント
バッテリー持ちをよくするには、次の点がポイントです:
- 適切な場所に設置し、無駄な検知や録画を避ける。
- ライブビュー確認は短時間で済ませる。
- 必要に応じてスケジュールの調整も行う。

ソーラーパネルを併用すれば、基本的には手動での充電は不要です。節電しつつ充電も自動──これがTapo C460 Kitの強みです。
(参考)USB電源接続時の充電速度
念のため、USB充電での速度も計測してみました。
充電時間 | バッテリー回復量 |
---|---|
40分 | 30% |
1時間10分 | 50% |
2時間10分 | 80% |
かなりの高速充電性能です。
仮にソーラーパネルを使わず(カメラ単体運用)、数か月に1回の充電スタイルでも、1回の充電時間はごく短時間で済みます。
※単品の場合は約2,000円安く購入できるようです。
まとめ
Tapo C460 Kitは、大容量バッテリー+ソーラーパネルの組み合わせで、非常に安定した電力運用が可能な監視カメラです。
- 実使用でも公称値に近いバッテリー持ち
- 晴れの日には発電が消費を上回るほどの性能
- 高速USB充電にも対応
屋外設置で電源確保が難しい場所でも、安心して使えるのが魅力。
「手間いらずで長く使えるカメラ」をお探しなら、この製品はかなり“アリ”です。
コメント